山野草
ぽんぽこの里の敷地より西側、川を挟んで
見える山の側面には、数々の山野草が植栽されており
珍しい品種も見ることができます。
山の側面には、広範囲に花色の違うシャクナゲが何種類も植えられており、春には 並び咲き乱れる様子がご覧に入れます。
山野草には、
特徴的な葉の形が名称となってるものが多く、
ムカデの足のような細い葉が両サイドに均一に伸びる ムカデランなど
特徴と名称を踏まえた上で鑑賞すると、興味深く面白いモノが多いです。
また、目線を変えて、木々の幹を見ていただくと、
木にくっついて、表面に根を張っていく着生植物のマメヅタランや、クモラン、ムギランなどの変わった生態の植物がご覧に入れます。
これらの自生している箇所には、貴重な品種も多く、
管理の為に カメラを設置しております。
個々の山野草について
ダイモンジソウ(大文字草、学名:Saxifraga fortunei var. alpina )
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草
花期は7-10月
高さ5-40cmになる花茎を出し、集散花序に白色まれに淡紅色の花をつけ、ときに円錐状になる。
エビネラン
エビネ(海老根、学名:Calanthe discolor)
ラン科エビネ属の多年草。
ジエビネ、ヤブエビネと呼ばれることもある。
花期は4-5月
花序の半ばより上(ヒマワリや紫陽花のよう)に多数の花をつける。
花はほぼ横向きに平開する
ナツエビネ(夏海老根、学名:Calanthe puberula)
ラン科エビネ属の多年草
花期は7-8月
10-20個の淡紫色の花を総状につけ、下方から開花
キンラン(金蘭、Cephalanthera falcata)
ラン科キンラン属の多年草で、地生ランの一種。和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来する
花期は4-6月
高さ30-70cmの茎の先端に、直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける
ウチョウラン(学名:Ponerorchis graminifolia、別名 Orchis graminifolia)
地生ランの一種で、小柄な多年草
花期は5-8月
茎の先端に数から数十個の花をつけ、花色は通常は紅紫色
カキラン(柿蘭、学名:Epipactis thunbergii A. Gray )
ラン科カキラン属の多年草。 別名スズラン
花期は6-8月
黄褐色の花を茎の先に10ほど総状につけ、下方から開花していく。花の唇弁にある紅紫色の模様
モッコウバラ(木香茨、木香薔薇、学名:Rosa banksiae)
中国原産のバラ
花期は4~5月
多くは薄い黄色の直径2-3cmの小さな花を咲かせる
剪定状況によっては、8-9月にも花芽が形成される
□着生植物
樹木や岩の上にくっついて生活する植物を着生植物と言う。
寄生植物と間違えられることもあるが、
くっついている植物から栄養を吸収しているわけではないので、全く異なるものである。
フウラン(風蘭、富貴蘭、学名:Vanda falcata)
日本原産のラン科植物のひとつで、着生植物である。
花期は6-7月
茎の基部の方の葉の間から出てそれぞれに3-5個の花が出る
葉よりもかなり上の方で花が咲く。花は純白か、わずかに赤紫を帯びる
ムカデラン(百足蘭、 蜈蚣蘭、学名:Pelatantheria scolopendrifolia)
ラン科の常緑多年草で、着生植物である。
花期は6-8月
葉鞘(ようしょう)を破って径1センチメートル弱の花を1個開く